豊中の商店街や工房でつくられた品が、いつもの通販と同じ手軽さで、玄関先まで届く。「とよなかマルシェ」は、そんなわくわくする出会いをつくるお取り寄せEC(インターネット通販)です。名前は聞いたことがあっても、実際に何が買えるのか、どうやって注文するのか、自分のお店も出せるのか。そこまでは、意外と知られていないかもしれません。
私たちラクフル株式会社は、2015年7月の設立から、大阪府豊中市本町(阪急豊中駅から徒歩5分)を拠点に事業を積み上げてきました。社員33名(パート・アルバイト含む)の、決して大きくはない会社です。看板を掲げているまちも、社員の多くが暮らすまちも、同じ豊中。地域の良いものを、もっと多くの人に届けたい。私たちは、その思いを本気で形にするために、この「とよなかマルシェ」というお取り寄せECを運営しています。
この記事では、生活者としてマルシェを楽しみたい方にも、つくり手として参加を検討している事業者の方にも役立つよう内容を用意しました。「何を扱っているか」「どう買えるか」「どう参加できるか」を中心に、できるだけ具体的にお伝えします。あなたの毎日に、豊中の彩りをひとつ加えるきっかけになれたらうれしいです。
この記事で分かること
- とよなかマルシェが、誰と誰をつなぐ、どんな場なのか
- どんな商品を扱い、生活者としてどう注文できるか
- つくり手(生産者・店舗)として参加する際の流れと、参加までのステップ
- 地域のお金と価値が巡る「循環」の考え方と、その必要性を示すデータ
- これから私たちが実践していきたいこと
とよなかマルシェとは:豊中のつくり手と生活者をつなぐ場
とよなかマルシェは、豊中の地域のつくり手(生産者・店舗)と、それを求める生活者とをつなぐ、お取り寄せECです。商店街の一角で総菜や惣菜をつくり続けるお店、家族で切り盛りする木工や陶芸の工房、こだわりを持って手を動かす個人の作り手。そうした“顔の見える”つくり手の品を、ネットを通じて全国の生活者へ届けています。
大手のプラットフォームだけでものを買うと、そのお金の多くは、まちの外へ流れていきます。とよなかマルシェは、地域のつくり手から地域の生活者へと商いが行き来することで、お金と価値をまちの中にとどめたいと考えています。商品が並ぶだけでは、地元の良さは伝わりにくいものです。だからこそ、つくり手一つひとつの想いや背景ごと、生活者に手渡すことを大切にしています。地元の方にとっては「近所にあるのに知らなかった逸品」に出会う窓口に、遠方の方にとっては「豊中という土地の空気」を味わう入口になります。
何を扱い、どう買えるか
扱っている品々
とよなかマルシェで扱うのは、豊中のつくり手による、日々の暮らしに彩りを添える品々です。畑で採れた野菜やお米、商店街の惣菜店が仕込む煮物やお総菜、家族経営の工房が手がける佃煮や味噌といった加工食品。焼き菓子店の常温便で届くお菓子、個人作家がろくろで仕上げる陶器や、木を削ってつくる木工雑貨まで、豊中発のご当地グルメと呼びたくなる味も、暮らしを彩る雑貨も並びます。つくり手ごとに異なる個性を持った商品があり、大量生産の効率だけでは出せない手ざわりと、語りたくなる背景があることが、共通の特徴です。
取り扱いの中身は、つくり手の参加状況によって日々変わっていきます。「今、何が並んでいるか」は、とよなかマルシェの公式サイトで随時ご確認いただけます。
注文から手もとに届くまで
買い方はシンプルです。とよなかマルシェの公式サイトにアクセスし、気になる商品ページを見て、注文する。あとは、つくり手のもとから商品が発送され、玄関先まで届くのを待つだけです。地元のお店に足を運ぶ時間がない方でも、遠方に暮らす方でも、豊中の逸品を“お取り寄せ”として楽しめます。
| 生活者としての関わり方 | つくり手としての関わり方 | |
|---|---|---|
| できること | 公式サイトで商品を探し、注文する | 自分の商品をマルシェに掲載し、届ける |
| 手間 | いつもの通販と同じ操作で完結 | 写真撮影・ページ作成をラクフルと分担 |
| 得られるもの | 近所や遠方の逸品との出会い | 地元の外・全国への発信のきっかけ |
つくり手として参加するには
「うちの商品も置いてみたい」という事業者の方もいらっしゃると思います。地元のお店が一からネットショップを立ち上げるのは、想像以上に重い仕事です。商品の撮影、ページづくり、注文への対応、梱包から発送まで。その全部を一店舗だけでこなすのは簡単ではありません。
とよなかマルシェは、その負担を私たちと分け合う“束ねる場”でありたいと考えています。ラクフルがこれまでEC運営で積み上げてきたノウハウを、地域のつくり手のために差し出す。参加までの流れは、おおむね次のように進みます。
- お問い合わせ・ヒアリング:まずラクフルへのお問い合わせから、扱いたい商品や現状の課題をお聞かせください。
- 商品の確認・撮影の相談:どんな商品を、どんな見せ方で届けるか。写真撮影やページに載せる情報を、私たちと一緒に整理していきます。
- 商品ページの作成:撮影した写真や商品情報をもとに、ラクフルが商品ページを制作します。文章表現や価格設定の相談にも応じます。
- 掲載開始・注文対応:ページ公開後は、注文が入り次第、つくり手の手もとから梱包・発送していただきます。発送方法や在庫の更新は、事業者ごとの事情に合わせてすり合わせていきます。
気になる商品や、これから扱ってみたい商品がある事業者の方は、まず気負わずお問い合わせからご相談ください。一緒に、豊中の逸品を全国へ届けましょう!事業内容の詳細は事業サービス紹介のページでもご覧いただけます。
私たちのクレドの一つに「まずは与えることを率先して行う」という言葉があります。とよなかマルシェは、その考え方を日々の実務で形にする場のひとつです。
図解で見る:地域の“価値循環”モデル
とよなかマルシェが目指すのは、単なる一回きりの「売り買い」ではありません。つくり手・生活者・まちが支え合いながら、行き来し続ける「地域価値循環」です。
| 循環のステップ | 何が起きるか |
|---|---|
| 1. つくり手 → マルシェ | 豊中のつくり手が、商品をマルシェに届ける |
| 2. マルシェ → 生活者 | 生活者が、商品ページを通じて逸品と出会う |
| 3. 生活者 → つくり手 | 対価が、注文というかたちでつくり手の手もとに返る |
| 4. つくり手 → まち | 売上が暮らしを支え、次のものづくりや雇用につながる |
| 循環 | お金と価値がまちの外へ逃げず、豊中の中で行き来し続ける |
この考え方は、私たちの独りよがりではありません。環境省が提供する地域経済循環分析という手法があります。地域の経済を「稼ぐ力」と「地域内循環」の両輪で捉える考え方です。お金が地域の外へ流出するほど、住民の所得は増えにくくなると説明されています。中小企業庁の「令和3年度商店街実態調査」(2022年4月公表)でも、全国の商店街の67.2%が「衰退している」「衰退の恐れがある」と回答しました。後継者難を課題に挙げた商店街は、72.7%にのぼります。まちの中でお金と価値が行き来し続ける仕組みをつくることは、私たちにとって理屈だけの話ではありません。豊中の商店街が抱える実感と、地続きの課題なのです。
ラクフルとしての仮説:地域企業のデジタル活用は、まちの体力になる
ここからは、確定した実績ではなく、私たちがこれから現場で検証していきたい「仮説」の話です。近年よく聞かれる「地域DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉があります。私たちなりに噛み砕けば、地域の「良いもの」を、デジタルの力で、より遠くの人へ、より続けやすいかたちで届けること。突きつめれば、それに尽きると考えています。
まちの逸品は、そのまちの中だけでは出会える人の数に限りがあります。けれどインターネットという「道」に乗せれば、その良さは全国へ、いつかは世界へと届けていける。私たちが本気で挑戦したいのは、まさにそこです。地域企業がデジタルをうまく使いこなせば、それは一社の売上を超えて、まち全体の「体力」を底上げしていく。この仮説を、私たちはこれからも目の前の現場で確かめ続けていきます。
地域企業のデジタル活用そのものの方法論は、別記事「地域企業がインターネットで全国・世界とつながるための条件」でより深く掘り下げています。本記事では、とよなかマルシェという“実際の場”に軸足を置いてお伝えしました。
今後私たちが実践していくこと
とよなかマルシェの循環を、もっと確かに、もっと遠くへ育てていくために。私たちがこれから実践していきたいことを、背伸びせず正直に書きます。いずれも「これからの挑戦」であり、実績と断定するものではありません。
- つくり手が参加しやすい仕組みづくり:写真や商品ページづくりなど、事業者が最初にぶつかる“入口のハードル”を、私たちのノウハウでさらに低くしていくことを目指します。
- 地域の逸品を、より広い場へ:私たちが計画している複数モール展開や越境ECのノウハウを、いつか活かして、地域の良いものを全国・世界へ運ぶ道につなげたいと考えています。
- リアルの“場”との接続:豊中に構える拠点(KIDSpoやレンタルスペースなど)と、マルシェのネットの取り組みを行き来させたい。そんな工夫を、私たちはこれからも重ねていきます。
- 買いやすさ・探しやすさの改善:何が求められているのかを丁寧に読み取り、商品ページの見せ方や探しやすさを、少しずつ良くしていきます。
まとめ:とよなかマルシェを、暮らしの選択肢に
豊中の商店街や工房でつくられた野菜や加工食品、焼き菓子や手づくりの雑貨。その一つひとつを、公式サイトからいつもの通販と同じ手軽さで注文できるのが、とよなかマルシェです。出店を検討したい事業者の方は、写真・ページづくりの負担を私たちと分け合いながら、一緒に参加を進めていただけます。
つくり手が報われ、生活者が心弾む逸品に出会い、まちに賑わいが生まれる。その行き来こそが、私たちの考える地域産業支援であり、豊中の地域活性化への、ささやかで確かな一歩だと信じています。次にお取り寄せを考えるとき、選択肢の一つに、豊中のつくり手の品を加えていただけたら、私たちもとてもうれしいです。あなたと豊中のつくり手が出会う、その一回を、これからも仲間とともに、一緒につくっていきます!
よくある質問
Q. とよなかマルシェでは、どんなものが買えますか?
A. 豊中のつくり手による、野菜や加工食品、焼き菓子、手づくりの雑貨など、暮らしに彩りを添える品々を扱っています。取り扱いはつくり手の参加状況によって変わるため、最新のラインナップは公式サイトでご確認ください。
Q. 注文方法や配送は、通常の通販と何か違いますか?
A. 大きな違いはありません。公式サイトで商品を選んで注文し、つくり手のもとから発送された商品が届くのを待つだけです。いつものネット通販と同じ感覚でご利用いただけます。
Q. 自分のお店の商品も、とよなかマルシェに出したいのですが。
A. ぜひご相談ください。お問い合わせ後のヒアリングを経て、商品の撮影やページづくりなど、事業者お一人では負担の大きい部分を、私たちラクフルのノウハウと分け合いながら進めていく仕組みを用意しています。まずはお問い合わせから、状況をお聞かせください。
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- 豊中から世界へ|私たちが越境ECに本気で取り組む理由 — 地域の逸品を全国・世界へ運ぶという、私たちのもうひとつの挑戦です。
- 私たちが売っているのは、商品ではなく『少し明るい明日』です。 — 一つひとつの品に宿る彩りへの想いを、より深く綴っています。
参考情報・出典
- 環境省ローカルSDGs「地域経済循環分析・地域経済波及効果分析」(2026年7月時点掲載情報)
- 中小企業庁「令和3年度商店街実態調査の結果を公表します」(2022年4月公表)
公開: 2026年6月22日 / 最終更新: 2026年7月13日 / 執筆: ラクフル株式会社(地域産業支援の現場より)