ベトナム発ヴィーガンコスメ、日本初上陸へ|エシカル消費と許可制度

いま、ラクフルは化粧品分野に、初めて足を踏み入れようとしています。その第一歩が「ベトナム発のヴィーガンコスメを、日本へ初上陸させる」という計画です。

はじめに、正直に申し上げます。これはまだ実績ではなく、いま進行中の“準備の物語”です。それでも私たちは、ここに大きな価値を感じています。

この記事では、ヴィーガンコスメ・クルエルティフリーの意味から、広がる「エシカル消費」、そして許可制度の中身までを、飾らず、誇張なく、順を追ってお伝えします。

この記事で分かること

  • ヴィーガンコスメ/クルエルティフリーの正確な定義と違い
  • 日本で広がる「エシカル消費」という買い物の考え方
  • 化粧品を日本で扱うために欠かせない許可制度の基本
  • ラクフルが化粧品分野に挑む理由
  • いま準備している段階と、まだ決まっていないこと(時期・ラインナップ)

ヴィーガンコスメ/クルエルティフリーとは何か

はじめて聞くと、少しむずかしそうな言葉かもしれません。でも、中身はとてもシンプルです。ひとつずつ、噛みくだいてお伝えします。

ヴィーガンコスメ:動物由来成分を使わない化粧品

ヴィーガンコスメとは、はちみつ・ミルク・コラーゲン・馬油といった動物由来の成分を使わずにつくられた化粧品のことです。植物や鉱物など、動物に頼らない原料でつくる。それが基本の考え方です。「ヴィーガン」と聞くと食事のイメージが強いかもしれませんが、化粧品の世界でも、動物のいのちに向き合った選択として広がっています。

クルエルティフリー:動物実験をしない、という約束

もうひとつの大切な言葉がクルエルティフリーです。直訳すると「残酷さのない」。開発や製造の過程で動物実験をおこなわないという約束を指します。

ここで、正直にお伝えしたい点があります。ヴィーガンとクルエルティフリーはイコールではありません。「動物由来成分を使わない」ことと「動物実験をしない」ことは、まったく別の観点です。

日本の薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)は、化粧品の安全性確認に動物実験を義務づけていません。代替試験法の活用も広がりつつあるとされています。世界では、EUが2013年3月に化粧品の動物実験と、その製品の販売を全面禁止しました。クルエルティフリーは、すでに一部地域で当たり前の基準になりつつあります。

両方を満たしてはじめて、「動物にやさしい」と胸を張れます。この違いを正しく理解したうえで準備を進めたいと考えています。

日本でも広がる「エシカル消費」という選び方

いま世界では、エシカル消費——「価格や品質だけでなく、環境やいのち、つくり手のことまで考えて選ぶ」という買い物のかたちが広がっています。ヴィーガンコスメやクルエルティフリーは、まさにその象徴のような存在です。

日本でも、この考え方は行政レベルで後押しされてきました。消費者庁は2015〜2017年に「倫理的消費(エシカル消費)」調査研究会を開催し、2017年4月に報告書をまとめています。日々の買い物が社会課題の解決につながるという考え方は、SDGsの「つくる責任 つかう責任」とも重なります。

急激なブームというより、じわじわ広がってきた流れです。私たちは一過性の話題ではなく、暮らしの当たり前になっていく“追い風”だととらえています。「良いものを、気持ちよく選びたい」というあなたのような声は、日本でも少しずつ大きくなっています。

なぜ、ラクフルが化粧品に挑むのか

「ネットショップの会社が、なぜ化粧品を?」——そう思われるかもしれません。でも私たちの中では、この挑戦は決して唐突なものではないんです。

ラクフルには、大切にしている7つのバリューがあります。その中の最先端・好奇心・持続性が、この挑戦とまっすぐ重なりました。

  • 最先端:まだ日本に多くない選択肢を、いち早く届けたい。
  • 好奇心:「これ、おもしろい」「もっと知りたい」から始める。私たちの原動力そのものです。
  • 持続性:動物にも、人にも、地球にもやさしい。だからこそ、長く愛される価値だと信じています。

私たちのミッションは「インターネットを通じて、人々の生活に彩りと艶と輝きをもたらす」こと。ヴィーガンコスメは、この“彩りと輝き”に、やさしさという色を加えてくれると感じています。

リユース商材やアパレル、運営している「とよなかマルシェ」、TABI Sneakersの製品開発OEMまで、ジャンルを飛び越えて届けてきた私たちにとって、化粧品も自然な流れです。この挑戦は、私たちが掲げる5つの挑戦のひとつでもあります。

この挑戦を後ろで支えているのは、豊中の現場で本気で仕事に向き合う仲間たちです。好奇心いっぱいの仲間たちが、わくわくしながら手を動かして準備を進めています。

一般的な化粧品と、ヴィーガンコスメの違い

言葉で説明するより、並べて見るのがいちばんわかりやすいと思います。一般的な化粧品と、ヴィーガンコスメの「考え方」の違いを整理しました。

観点 一般的な化粧品 ヴィーガンコスメ
動物由来成分 使われることがある(はちみつ・コラーゲン等) 使わない。植物・鉱物由来が中心
動物実験 商品による クルエルティフリー(実験をしない)を掲げるものが多い
表示・思想 効果や成分が中心 「誰に・何に・やさしいか」まで含めて伝える
選ぶ理由 品質・価格・使い心地 上記に加え、いのちや環境への共感

※この表は考え方の違いを整理するもので、特定の商品の成分・効能・環境負荷を数値で示すものではありません。なお「オーガニック」「ナチュラル」は原料が有機・自然由来かを示す言葉で、動物性成分を含む場合もあり、ヴィーガンとは別の観点です。「オーガニック=動物にやさしい」とは限りません。

化粧品を日本で扱うために欠かせない許可制度

ここからが、いちばん丁寧にお伝えしたい部分です。化粧品を日本で扱うには、法律にもとづく手続きが欠かせません。私たちの計画は、厚生労働省が所管する薬機法にもとづく、化粧品製造販売業および製造業の許可を前提とした計画です。

「製造販売業」と「製造業」、ふたつの許可

薬機法のもとでは、化粧品を市場に出す事業者は「化粧品製造販売業許可」を、製造・輸入した製品を管理する拠点は「化粧品製造業許可」を、それぞれ都道府県知事から受ける必要があります。輸入品でも、製造販売業者が品質・安全性に責任を持つ点は変わりません。

許可を受けるには、品質管理の責任者(総括製造販売責任者など)を配置し、体制を整えることが求められます。実際の要件は事業形態により細部が異なります。

成分・表示にも、細かなルールがある

化粧品には、配合が禁止・制限されている成分のルールがあり、全成分の表示も求められています。表示・広告できる効能効果の範囲も定められており、医薬品的な効能はうたえません。ベトナム製品を届けるには、こうした国内基準への適合確認が必要です。

地味で、時間もかかる作業です。それでも私たちは、走り出す前にこの土台を固めることを最優先にしています。安全とルールを守ってこそ、生活者に安心して届けられる。それが、この分野に踏み込む会社の誠実さだと信じています。

いま、私たちが進めている準備と、正直な現在地

格好よく言うなら「もう始まっています」ですが、実際はまだそこまで進んでいません。私たちはいま、地に足をつけて準備を進めている段階です。構想からベトナムのつくり手との対話を重ね、現在は許可取得を前提とした体制づくりに取り組んでいます。いまの立ち位置を整理するとこうなります。

段階 内容 現在地
①構想 共感から始まった一歩 完了
②パートナー選定 ベトナムのつくり手と対話を重ねる 対話中
③許可を前提とした準備 薬機法にもとづく許可を前提に、体制をととのえる ★いまここ
④展開 時期・ラインナップの決定と発表 未定

※②パートナー選定と③許可を前提とした準備は、並行して進めています。

「いつ、どんな商品が、どこで買えるの?」——気になる方も多いと思います。正直にお伝えします。発売の時期も、商品のラインナップも、いまはまだ未定です。「もうすぐです」とにごすのは、私たちのやり方ではありません。決まっていないことは決まっていないと伝え、決まったら真っ先にお伝える。それが信頼の最初の一段だと思っています。

やさしさとは、誰かに我慢を強いることではなく、選べる選択肢をひとつ増やすこと。私たちはそう考えています。

ヴィーガンコスメがあることで、動物由来成分を避けたかった人に「選べるもの」が生まれます。誰かを責めるためでも、正しさを押しつけるためでもなく、棚にひとつ、あたらしい選択肢が増える。これはまだ検証していく“仮説”です。

今後は、次のことを実践していきます。許可取得を前提に体制を整えること。ベトナムのつくり手と信頼できるパートナーシップを育てること。ヴィーガンコスメ/クルエルティフリーの意味を伝え続けること。そして決まったこと(時期・ラインナップ・取扱いモール等)は確定した順にこのNEWSで共有することです。

まとめ:続報は、このNEWSで真っ先に

ベトナム発のヴィーガンコスメ、日本初上陸へ。これは実績の報告ではなく、いま進行中の“準備の物語”です。厚生労働省が所管する薬機法にもとづく化粧品製造販売業・製造業の許可を前提に、私たちは地に足をつけて歩んでいます。

時期もラインナップも、決まっていないことは正直に未定とお伝えします。同時に、動物にも人にもやさしい選択肢をこの国に増やす。その価値を、私たちは信じています。あなたに笑顔で届けられる日まで、立ち止まらずに準備を進めます。どうか見守ってください。ご興味をお持ちの方はお問い合わせからご連絡ください。

よくある質問

Q. ヴィーガンコスメとオーガニックコスメは同じものですか?

A. 違います。ヴィーガンは「動物由来成分を使わない」こと、オーガニックは「原料が有機・自然由来であること」を指し、観点が異なります。オーガニックをうたう製品でも動物性成分を含む場合があり、必ずしも動物にやさしいとは限りません。

Q. なぜ発売時期やラインナップを公表しないのですか?

A. 許可取得を前提に、現在は体制づくりを進めている段階です。決まっていないことを断定できないため、正直に「未定」とお伝えしています。決まり次第、このNEWSで真っ先に共有します。

Q. 化粧品を日本で販売するには、どんな許可が必要なのですか?

A. 薬機法にもとづき、製品を市場に出す事業者は「化粧品製造販売業許可」を、製造・輸入品を管理する拠点は「化粧品製造業許可」を、都道府県知事から受ける必要があります。あわせて成分の配合ルールや全成分表示などの基準も満たす必要があります。

Q. なぜベトナム発の製品を選んだのですか?

A. ベトナムには豊かな植物資源があり、丁寧なものづくりが息づく文化があると私たちは感じています。その土地で心を込めてつくられたコスメを、大阪・豊中から日本の生活者に届ける最初の担い手になりたい、というのが想いです。

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公開: 2026年6月23日 / 最終更新: 2026年7月13日 / 執筆: ラクフル株式会社(新規事業準備の現場より)

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