「EC企業の仕事内容」と聞いて、何を思い浮かべますか。パソコンの前で商品ページをつくり、注文が入るのを待つ。そんなイメージを持つ方が多いかもしれません。
私たちラクフルは、大阪・豊中を拠点にしています。国内ECのリユース・アパレル、KIDSpo、レンタルスペース、とよなかマルシェ、製品開発OEM(TABI Sneakers)、WEB制作。この6つの事業を、仲間と一緒に並行して運営しています。社員はパートを含めて33名。決して大きな会社ではありません。
この記事では、EC業界への就職・転職を考えている方に向けて、私たちの社内で動いているEC企業の仕事内容を紹介します。職種別・時間帯別の二つの切り口で見ていただきます。特定の誰かの一日を再現した日記ではなく、複数の仕事が同時に走っている現場のワンシーンとして読んでいただければと思います。
この記事で分かること
- EC企業の仕事内容は「パソコン作業だけ」ではなく、モノと人が行き交う現場仕事だということ
- 社内である一日、時間帯ごとにどんな業務が動いているかの一例
- 検品・撮影・CS・物流・地域運営など、6事業をまたぐ職種一覧の具体的な中身
- 少人数のEC企業の働き方は、一人の守備範囲が広く成長も速いということ
- 越境EC本格化やAI活用の広がりが、これからの仕事にどう関わってくるか
EC企業の仕事は、「パソコンに向かうだけ」じゃない
ネット通販という言葉から、画面の中だけで完結する仕事を想像する方は少なくありません。実際に社内を歩いてみると、印象は大きく変わります。
入荷した商品を手に取って状態を確かめる仕事があります。写真を撮り、採寸をし、言葉で状態を伝える仕事があります。注文を受け、梱包し、発送する仕事があります。お客様からの問い合わせに向き合う仕事もあります。複数のモールをまたいで在庫を管理する仕事、地域のマルシェを運営する仕事、自社サイトをつくる仕事もあります。
ネット通販は、ネットの中だけで完結する仕事ではありません。モノを手に取り、人と話し、地域に足を運ぶ。そうした現場仕事の積み重ねが、画面の向こうのお客様に届いています。
ある一日を、時間帯で切り取ってみる
ここで、社内でどんな仕事が動いているのかを、時間帯ごとの一例としてご紹介します。特定の一日を記録したものではなく、同じ日に同時進行している複数の仕事のイメージとして見ていただきたいと思います。日によって順番や重なり方は前後しますし、繁忙期にはさらに慌ただしくなる時間帯もあります。
| 時間帯 | 社内で同時に動いていることの一例 |
|---|---|
| 朝 | リユース商品の検品やアパレルの入荷対応から一日が始まることが多く、複数モールの在庫状況を確認する時間にあてられます |
| 午前 | 検品を終えた商品の撮影・採寸・説明文づくりが進み、CS担当は問い合わせへの対応にあたります |
| 昼前後 | 確定した注文の梱包・発送作業が重なりやすい時間帯です。一点もののリユース品は、取り違えのないよう確認しながら進めます |
| 午後 | とよなかマルシェの出店者対応や商品の入れ替え、TABI Sneakersの企画・製造まわりの調整、WEB制作の作業など、事業ごとの個別対応が動きます |
| 夕方 | その日の受注・在庫状況を確認し、翌日への引き継ぎを行う時間にあてられます |
※上記はあくまで一般的な業務の同時進行イメージであり、日々の実際の時間配分は繁忙期や担当によって変動します。
こうして並べてみると分かるのは、EC企業の一日は一つの仕事の連続ではなく、複数の仕事の重なりだということです。検品する人、撮る人、書く人、梱包する人、答える人。それぞれの持ち場が噛み合って、はじめて注文主のもとへ商品が届きます。
六つの事業をまたぐ、EC企業の職種一覧
私たちの職種は、事業ごとに少しずつ性質が異なります。少人数のEC企業の働き方だからこそ、一人が複数の職種に触れる場面も少なくありません。ここでは代表的な職種を紹介します。
検品・出品(リユースEC)
入荷した中古品の状態を確認し、ランクをつけ、出品情報を整える仕事です。一点ものが中心のため、同じ作業の繰り返しにはなりません。状態を正確に見極める目と、それを言葉で正直に伝える力が求められます。
撮影・採寸・ページ制作(アパレルEC)
「届いたら思っていたのと違った」を防ぐための仕事です。色味を再現する撮影、サイズ感が伝わる採寸、読み手の不安を先回りして解消する説明文づくり。地味に見えて、リピート購入を左右する仕事です。
受注処理・梱包・出荷
注文を正確に処理し、商品を保護しながら送料も意識して梱包し、期日通りに発送する仕事です。開けた瞬間の気持ちよさまで考えるのが、私たちの梱包の考え方です。
カスタマーサポート(CS)
お客様からの質問・相談・時にはクレームに向き合う仕事です。一件一件の対応の積み重ねが、次の購入につながっていく。そんな手応えを持って向き合っています。
複数モール運営・在庫連携
複数のモールに同時出品し、売り越しが起きないよう在庫を連携させる仕事です。一点ものを複数モールで扱う分、通常の在庫管理より難易度が上がります。
地域運営(とよなかマルシェ)
地域のつくり手と生活者をつなぐ、お取り寄せECの取り組みです。出店者とのやり取りや商品の入れ替えなど、ECの枠を超えた地域との関わり方が求められます。
企画・ものづくり(TABI Sneakers)とWEB制作
自社発の靴づくりに関わる企画・製造まわりの仕事、そして自社サイトや制作案件を担うWEB制作の仕事もあります。売る現場だけでなく、つくる現場・発信する現場もラクフルの一部です。
レンタルスペース運営とKIDSpo
画面の中だけで完結しない仕事もあります。レンタルスペース事業の管理・運営や、KIDSpoの運営に関わる仕事です。実際に人が足を運ぶ場をつくり、整え、迎える。ECの仕事とは少し違う手ざわりですが、どちらも「暮らしに関わる場をつくる」という点では同じ根を持っています。こうして見渡すと、私たちの職種一覧は思っていたより幅広いと感じていただけるのではないでしょうか。
少人数だからこそ、ひとりの守備範囲が広い
33名という所帯は、大企業と比べれば決して大きくありません。だからこそ、一人が担う範囲は自然と広くなります。検品を主に担当しながらCSの応援に入る。ページ制作をしながら撮影も兼ねる。そうした掛け持ちは、珍しいことではありません。少人数のEC企業の働き方は、一人ひとりの持ち場が事業全体とつながっているのが特徴です。
一つの職種に閉じていると、担当外の工程で何が起きているかは見えにくいものです。私たちの場合、検品の担当者が梱包の混雑具合を知っていたり、CS担当が入荷状況を把握していたりします。困っている仲間がいれば、部署をまたいで自然に手が伸びる。そうした距離の近さも、少人数だからこその財産だと感じています。
役割が固定化されにくい分、覚えることは多くなります。同時に、一つの部署に閉じずに事業全体を見渡す経験を、比較的早い段階で積める働き方でもあります。EC運営に必要な力についてはEC運営はなぜ難しいのか|モール販売で差がつく7つの力でも詳しく整理していますので、あわせてご覧ください。
こうしたEC企業の働き方は、一つのことを深く極めたい人よりも、いろいろな仕事に興味が向く人に向いているかもしれません。検品を入り口にCSやページ制作まで担当を広げていく、といった歩み方も珍しくないはずです。一つの職種を極めることと、複数の職種を橋渡しすること。どちらも大切な力で、優劣はないと私たちは考えています。
求人票には書かれない、現場のリアル
求人票には「検品」「CS」「ページ制作」といった職種名は書けます。ただ、それぞれの仕事が実際どんな手ざわりを持つのかまでは伝えきれません。
リユース品の検品は、マニュアル通りに進まない場面が珍しくありません。同じ商品は二つとないからです。アパレルの撮影は、天候や時間帯で光の入り方が変わり、色の見え方に気を配る必要があります。CS対応は、同じ質問でもお客様ごとに伝え方を変える必要があります。こうした「ちょうどいい判断」を積み重ねる力は、働きながら少しずつ身についていくものです。困ったときに聞ける仲間がそばにいることも、この仕事を続けやすくしている理由の一つです。
複数モールの在庫連携も同様です。ある店舗で売れた瞬間に、他のモールの在庫数を合わせなければ売り越しが起きます。仕組みで自動化できる部分と、人が目を配らなければならない部分が入り混じっています。その線引きを覚えるまでには、少し時間がかかります。それでも一つずつ工程を分けて任せれば、未経験からでも着実に戦力になっていける。それが私たちの実感です。
リユース事業の検品・状態表示のこだわりについてはリユース事業のこだわり|価値あるモノを、次の楽しさへで詳しく紹介しています。アパレル事業の舞台裏についてはアパレル販売の舞台裏|”目利き”とワクワクの届け方で、現場の視点からご覧いただけます。
これから広がっていく仕事
私たちは今後、越境EC(海外への販売)の本格化や、AI・データ活用を深めていくことを計画しています。まだこれからの挑戦であり、確定した実績として語れる段階ではありませんが、仕事の広がり方には触れておきたいと思います。
越境ECが進めば、海外のお客様に向けた商品説明や配送対応など、これまでにない仕事が生まれる可能性があります。AI活用が進めば、定型的な作業の一部は機械に任せ、人が担う仕事は判断や対応の質を高める方向へ重心が移っていくはずです。仲間と一緒に、本気でその変化に向き合っていきたいと考えています。今後の記事で、それぞれの取り組みの詳しい中身をお伝えしていく予定です。
まとめ:EC企業の仕事内容は、モノと人が行き交う現場仕事
ここまで、私たちの社内で動いているEC企業の仕事内容を、時間帯と職種の両方から紹介してきました。検品する人、撮る人、書く人、梱包する人、答える人、地域とつながる人、つくる人、発信する人。一つの注文の裏側には、いつもこれだけの仕事が重なっています。
EC企業の仕事は、パソコンに向かうだけの仕事ではありません。モノに触れ、人と話し、時に地域にも足を運ぶ、体温のある現場仕事です。33名という小さな所帯だからこそ、一人ひとりの持ち場が事業全体とつながっています。それを仲間と一緒に、日々実感できる働き方だと思っています。
私たちの仕事や職場について、もう少し詳しく知りたい方は採用情報もあわせてご覧ください。わくわくしながら一緒に働く仲間を、私たちは待っています。
よくある質問
Q. EC企業の仕事は、パソコン作業が中心なのでしょうか。
A. いいえ。私たちの現場では検品・撮影・梱包・発送など、モノに直接触れる仕事も数多くあります。パソコン作業と現場作業の両方が組み合わさって、一つひとつの工程が積み重なり、注文主のもとへ商品が届きます。
Q. 未経験でもEC企業で働けますか。
A. 検品や梱包、ページ制作など、工程ごとに担当を分けて任せる形が中心です。未経験からでも一つずつ業務を覚えていくことができます。EC運営に必要な力についてはEC運営はなぜ難しいのか|モール販売で差がつく7つの力もご覧ください。
Q. 33名という規模で、6つの事業を回せるのはなぜですか。
A. 一人が一つの職種に固定されず、複数の業務を掛け持ちしながら事業全体を見渡しているためです。仲間同士の距離が近く、困ったときにすぐ声をかけ合える関係が支えになっています。
Q. 今後、仕事の内容は変わっていきますか。
A. 越境EC本格化やAI・データ活用の深化を計画しています。今後は海外向けの対応や、AIと役割分担した業務など、新しい仕事が加わっていく見込みです。
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公開: 2026年7月13日 / 最終更新: 2026年7月13日 / 執筆: ラクフル株式会社
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