「EC会社」を、卒業します。|ラクフルが次に目指すインターネットビジネス企業のかたち

私たちラクフル株式会社は、大阪・豊中に本社を置く、EC運営の会社です。でも正直に言うと、「EC会社さんですね」と呼ばれるたびに、ほんの少しだけ、物足りなさを感じている自分たちがいます。私たちがやりたいのは、モノをネットで売ることだけでは、ないからです。この記事では、いまラクフルが実務としてしっかり立っている事業のすべてと、これから「インターネットビジネス企業」として目指していく会社のかたちを、飾らない等身大の言葉でお伝えします。採用を考えてくださっている方へ。ともに歩んでくださる取引先のみなさまへ。そして、いま隣で会社を動かしてくれている仲間と、その家族へ。これは、ラクフルの現在地と、これから向かう先を描いた、一枚の地図です。

ラクフルが今、実務として立っている事業のすべて

まずは、背伸びのない話からはじめさせてください。ラクフルは2015年7月に設立し、資本金は1,000万円。いまは33名(パート・アルバイトを含む)の仲間で、毎日この会社を動かしています。大阪府豊中市本町、阪急豊中駅から歩いて5分の第15千里ビルが、私たちのホームです。決して大きな会社ではありません。けれど、豊中というこの街で、地に足をつけて積み上げてきた自負があります。

「EC会社」という一語だけでは見えてこないのですが、私たちの足元には実は、いくつもの事業が肩を並べて立っています。

EC運営・店舗・レンタルスペース・地域支援・OEM・WEB制作という現在地

ラクフルがいま、実務として確立している事業を、正直に、ひとつずつ並べてみます。

事業領域 いま実際にやっていること
EC運営事業 本・CD・DVD・ゲーム・おもちゃ・家電などのリユース商材と、アパレル商材のネットショップ運営
店舗運営 セレクトショップ「KIDSpo」(豊中・第15千里ビル1-E)の運営
レンタルスペース 会議室(最大10名・全オプション無料)/撮影スタジオ(撮影枚数無制限・全データお渡し・機材完備)
地域産業支援 「とよなかマルシェ」——2020年のコロナ禍で打撃を受けた地元店舗を支えるために立ち上げた、お取り寄せEC
製品開発・OEM Japanese TABI Sneakers「Sports Jog AIR」(Kickstarterで800足以上の販売実績)/REI HMBサプリメント/KaBanna トートバッグ
WEB・デザイン制作 REI COSMETICS JAPAN、THAT DESIGN LAB等の制作実績/Instagram運用(weltyroom_beauty、rei_cosmetics_japan)

こうして並べてみると、私たち自身も、あらためて気づかされます。ネットショップの運営は、たしかに大きな土台です。けれど、その周りには「リアルな店舗」「人が集まる場所」「地域のお店を支える仕組み」「自分たちの手でモノをつくる挑戦」「魅力を見せるデザインの力」が、しっかりと根を張っている。

ひとつひとつは、小さな取り組みかもしれません。それでも、豊中という街で現場に立ち、手を動かしながら、一段ずつ積み上げてきたものです。大企業の上から目線ではなく、現場で汗をかいて育ててきた事業たち。この地続きの実感こそが、ラクフルの現在地です。


なぜ「EC会社」という言葉では、足りないのか

「EC会社」という言葉は、便利です。一言で、たいていのことが伝わります。でも、便利だからこそ、私たちがほんとうに大切にしているものまで、するりとこぼれ落ちてしまう気がしているのです。

商品・顧客・データ・海外・地域——ばらばらだったものが、つながり始めている

正直に打ち明けると、これまでの私たちの事業は、それぞれが少しずつ「別々のもの」でした。ネットショップはネットショップ、店舗は店舗、地域支援は地域支援。担当も、考え方も、どこか独立して動いていました。

でも最近、はっきりと感じていることがあります。商品と、お客様と、データと、海外と、地域と、そして仲間。これまでばらばらだったものが、インターネットを真ん中に置いた瞬間、少しずつ手をつなぎ始めているのです。

たとえば——自分たちでつくった製品(OEM・PB)を、自分たちのネットショップで売る。売れた理由をデータで確かめ、次のモノづくりに活かす。豊中の地域のお店を支える仕組みが、やがて海外へ日本の良いものを届ける流れへとつながっていく。撮影スタジオで撮ったたった一枚が、あるブランドの見え方をがらりと変える。これらはもう、別々の事業ではありません。ひとつの大きな流れの中にある、いくつもの点なのだと、私たちは気づき始めました。

【これまで】                    【これから】

 EC運営   店舗                        商品
   ●      ●            海外 ●─────●─────● 顧客
                            \    │    /
 地域    OEM              地域 ●─ EC運営 ─● データ
   ●      ●                  /    │    \
                          仲間 ●─────●
 …それぞれが独立            …すべてが「つながる」

中心にあるのは、たしかにEC運営です。でもEC運営は、あくまでハブ(つなぎ目)。その周りで、商品・顧客・データ・海外・地域・仲間が、ひとつの円になってつながっていく。この絵姿こそが、私たちが「EC会社」という言葉では足りないと感じる、いちばんの理由です。私たちは、点を売る会社ではなく、点と点をつなぐ会社になろうとしています。


外の知見に学ぶ——「何を売るか」より「誰の生活を明るくするか」

私たちは、小さな会社です。だからこそ、世界の先を行く会社や、長く読み継がれてきた考え方から、謙虚に学びたいと思っています。ただし、むずかしい言葉をそのまま借りてくるのではなく、きちんと「豊中サイズ」に翻訳して、自分たちの現場で使える形に置き換える。それが、私たちなりの学び方です。

カスタマーオブセッションを、豊中サイズに翻訳してみる

世界的なEC企業が大切にしている考え方に、「カスタマーオブセッション」というものがあります。むずかしく聞こえますが、噛み砕けば「競合ではなく、お客様に取り憑かれたように向き合う」という姿勢のこと。何を売るか、どう売るか、から考えるのではなく、まず「お客様の生活が、どうしたら良くなるか」から逆算して考える、という発想です。

この考え方を、私たちは豊中サイズに翻訳してみます。ラクフルにとってのお客様は、遠いどこかの誰かではありません。KIDSpoに足を運んでくださる、ご近所のご家族。ネットショップで長年の探し物を見つけてくれた、顔は見えないけれど確かにそこにいる誰か。とよなかマルシェで、地元のお店を「がんばって」と応援してくれる人。

その一人ひとりの「暮らし」を、ほんの少しだけ明るくできているか。私たちはそこを、いちばんの物差しにしたいのです。「売上が立ったか」ではなく、「誰かの今日が、ほんの少し楽しくなったか」。地域の商店を営むご主人が、コロナ禍でもお客様とつながれて、また笑顔になれたか。子育てに追われるお母さんが、ずっとほしかったものに出会えて、ほっと肩の力を抜けたか。

大きな理論を、そっくりそのまま使うつもりはありません。でも、その芯にある「お客様の生活から逆算する」という姿勢は、むしろ豊中の小さな会社にこそ、よく似合うと信じています。理論は、東京の高層ビルのためだけにあるのではない。現場に立つ私たちの手のなかでこそ、生きるはずだと。


ラクフルとしての仮説——EC運営は目的ではなく、生活に彩りを届ける手段

ここまで書いてきて、私たちがたどり着いた仮説を、はっきりと言葉にします。

私たちにとってEC運営は目的ではありません。インターネットの力で、誰かの生活を少しだけ明るくするための手段です。

これは、きれいごととして言っているのではありません。私たちのミッションは「インターネットを通じて、人々の生活に彩りと艶と輝きをもたらす」こと。EC運営は、そのミッションを叶えるための、いまいちばん得意な手段にすぎないのです。

だとすれば——手段は、いくつ増えたっていい。ネットショップだけでなく、リアルな店舗も、場所を貸すことも、地域を支えることも、自分たちの手でモノをつくることも、すべては同じ目的につながる、ひとつずつの手段になります。そう考えた瞬間、これまでばらばらに見えていた事業が、一本の線でつながって見えてきました。目的が定まると、散らばっていた点が、意味を持ってつながり始める。

私たちのミッション・ビジョン・バリューと、これからの挑戦が、どうつながっていくのか。一枚の表にしてみます。

ラクフルの軸 中身 これからの挑戦との接続
ミッション インターネットを通じて、人々の生活に彩りと艶と輝きをもたらす すべての事業・挑戦の出発点。EC運営もその手段のひとつ
ビジョン 大阪・豊中から、日本で最も楽しさとワクワクを創造するEC事業者になる 越境・PB・地域連携で、「楽しさ」を届ける範囲をもっと広げる
バリュー:楽しさ/利潤 楽しく、そしてきちんと利益も出す 事業を続け、仲間の暮らしを守るための、揺るがない土台
バリュー:最先端/好奇心 新しいことに挑み続ける AI・自動化・データ活用の高度化を目指していく
バリュー:再現性/誠実性 「たまたま」をなくし、誠実に向き合う EC運営の再現性を高め、丁寧な顧客対応をブランド資産に育てる
バリュー:持続性 長く続けられる会社であり続ける 地域と海外、その両方に根を張り、末永く歩んでいく

この仮説が本当に正しいのかどうかは、これから現場で検証していきます。机上の理屈ではなく、手を動かしながら、少しずつ確かめていく。それが、私たちのやり方です。


今後ラクフルが実践していくこと

では、具体的に何をしていくのか。まだ道の途中で、いまはっきり断言できることばかりでは、正直ありません。それでも、私たちが「これは実践していく」と腹を決めている、4つの接続点を、正直にお伝えします。

越境・PB・AI・地域連携という、4つの接続点

1. 越境EC・海外販売の、本格化
アジアの市場では、「日本製」という信頼そのものが、大きな強みになります。私たちは、対応するモールへの出店を一歩ずつ広げながら、越境ECに本気で取り組んでいく計画です。メーカーの規制で海外に流通できない商品もあるため、一足飛びにとはいきません。それでも、豊中から世界へ、良いものを届ける流れを、自分たちの手でつくっていきます。

2. 自社PB(プライベートブランド)の、確立・拡大
「Sports Jog AIR」や「KaBanna」で積み重ねてきたモノづくりの経験を土台に、自分たちのブランドを、じっくり育てていきます。ベトナム発のヴィーガンコスメの日本初上陸も、厚生労働省の化粧品製造販売業・製造業の許可取得を前提に、計画を進めています。売る側から、つくる側へ。

3. AI・自動化・データ活用の、高度化
EC運営をもっと効率化するために、AIやデータの力を積極的に取り入れていきます。ただし——心まで、機械に任せるつもりはありません。冷たい自動化ではなく、人の温度と両立させる。効率と人間味、その両方を欲張って追いかけるのが、私たちのやり方です。

4. 地域連携と、レンタルスペースの拡大
とよなかマルシェで培った地域とのつながりを、これからさらに深めていきます。レンタルスペースも、会議室や撮影スタジオから、個展やポップアップのための店舗貸出へと広げていく計画です。豊中という街そのものを、もっと楽しく。私たちが暮らし、働くこの場所から。

複数モール(楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・Qoo10・Shopee・eBay・メルカリShops・ZenPlus等)での展開の深化も、これから力を注いでいく領域です。どれもまだ、挑戦の途中。決まりきった正解はありません。だからこそ、わくわくしています。


まとめ:肩書きは通過点。私たちは、もっと先へ進みます

「EC会社」という肩書きを、私たちはいま、卒業しようとしています。否定するのではありません。それは私たちを支えてくれた大切な土台であり、そして誇るべき通過点なのです。

ラクフルがこれから目指すのは、商品・顧客・データ・海外・地域、そして仲間を、インターネットでまるごとつなぐ会社。「楽しいことがいっぱい=ラクフル」という社名の意味そのままに、大阪・豊中から、楽しさとわくわくを、世界と未来へ広げていく会社です。

その長い道のりを、一緒に歩んでくれるのは、33名の仲間たちです。「今日は子どものお迎えがあるので」と、堂々と胸を張って言える。そんな一人ひとりの暮らしを大切にしながら、肩を並べて前へ進んでいきたい。会社が大きくなることよりも先に、まず仲間と、その家族の毎日が、少しでも明るくなること。私たちはそれを、なによりいちばんに考えます。ES(従業員満足)を一番に——それは、決して建前ではありません。

楽しいを、もっと先へ。大阪・豊中から、世界と未来へ。肩書きは、通過点。ここから私たちは、もっと先へ進みます。あなたの挑戦が、この会社を動かす。

▶ ラクフルの事業と未来像をもっと知りたい方は、事業紹介ページ未来ビジョンのページへ。私たちのミッション・ビジョン・バリュー、そして豊中から世界へ|私たちが越境ECに本気で取り組む理由も、あわせてどうぞ。


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