ラクフルの今後の展開|3年後に向けた5つの挑戦とロードマップ

大きな夢を、ふわっとした夢のままでは終わらせたくない。私たちラクフルには、「大阪・豊中から、日本で最も楽しさとワクワクを創造するEC事業者になる」というビジョンがあります。その一点へ向かって、これからの3年で挑む道すじが、5つあります。海外への販路拡大。自社ブランドの確立。出会えるブランドの拡大。化粧品という新分野。そして、表現の場づくり。——バラバラの5つに見えるかもしれません。でも、ぜんぶ同じ的をめざしています。

この記事は、その全体像を一望できる地図です。すべては、まだ「これから」の計画。だからこそ、なぜ今この5つに挑むのかを、外の世界の市場データや制度もあわせて正直にお話しします。数字は夢を大きく見せるためではなく、計画が地に足のついたものかを確かめるために使います。

この記事で分かること

  • ラクフルが3年で挑む5つの挑戦の全体像と、いまの立ち位置
  • 越境EC・ヴィーガンコスメ・レンタルスペースについて、「なぜ今か」を裏づける市場データ
  • 化粧品事業に必要な薬機法上の許可と、正直な「時期は未定」という現在地
  • 5つの挑戦が重なっていく3年ロードマップと、それらが向かう一つの的

ラクフルが目指す3年後の全体像

まず、ぜんたいの見取り図からお話しします。私たちの今後の展開を一言でいえば、いま積み上げてきた実務の地力を、世界と未来という2つの方向へ伸ばしていくことです。

私たちには、すでに毎日まわっている仕事があります。複数モールでのリユース・アパレル販売、豊中のセレクトショップ「KIDSpo」、レンタルスペース、「とよなかマルシェ」、「TABI Sneakers」などの製品開発・OEM、WEB・デザイン制作——これらは夢ではなく、いま現場で回っている事実です。この土台があるから、次の一歩を踏み出せます。まずは全体を、一枚の表で。

# 挑戦 いまの立ち位置 「なぜ今か」を示す外部データ
1 海外・グローバルEC 複数モールで運用中/対応モール拡大を計画 世界の越境EC市場は2024年1.01兆USドル→2034年6.72兆USドルへ拡大予測(経産省調査引用・原典はExpert Market Research)
2 自社PB確立 製品開発の実績を土台に、本格確立を計画 —(社内の開発実績が土台)
3 取扱ブランド拡大 取扱い運用中/拡充を計画 —(質を保った拡大を優先)
4 化粧品(ヴィーガンコスメ) 許可取得を前提に準備中 国内ヴィーガン化粧品市場は2025年11.7億USドル→2034年24.4億USドルへ拡大予測(IMARC調査)
5 レンタルスペース拡大 会議室・スタジオ運用中/拡大を計画 シェアリングエコノミー「スペース」市場はFY2022の3,863億円→FY2032に最大2兆1,160億円へ拡大予測(協会×ICR調査)

※本表は、いずれも「これから挑む計画」の整理です。外部データは市場環境の裏づけであり、実績の断定ではありません。この記事は、5つの挑戦の具体的な中身とロードマップにしぼってお伝えするものです。私たちの理念や事業全体への想いは、今後の展開ページや別の記事でじっくりお話ししています。

挑戦1:海外へ、楽しさを届ける(グローバルEC・越境の拡大を目指す)

日本には、世界で愛されるだけの魅力を持った商品が、たくさんあります。けれど現実には、メーカーの規制などで海外に流通できない商品もある。「良いのに、届けられない」——このもどかしさを、少しずつでも越えていきたいのです。

この今という時機を、外の数字で確かめてみます。経済産業省の調査によれば、世界の越境EC市場規模は2024年時点で1.01兆USドル。2025〜2034年には年平均約23.1%の成長が見込まれています(出所はExpert Market Researchの予測)。JETROの調査でも、海外向け販売でECの活用・検討を進める企業のうち45.5%が越境ECを選び、中小企業に限れば47.0%と全体を上回ります。私たちのような中小企業にとって、越境ECはもはや現実的な選択肢になりつつあるのです。

一方で、正直にお伝えすべきこともあります。同じJETRO調査では、米国向けにECで販売する企業の約半数が、2025年の米国デミニミス(少額輸入関税免除)ルール撤廃の影響を受けたと回答しました。関税や国際物流のルールは、いま目まぐるしく動いている領域です。だからこそ私たちは、規制の壁がある商品を無理に押し出すのではなく、対応するモールへの出店を広げるという現実的なやり方で拡大を計画しています。地道に、出せる場所を一つずつ増やしていく。その積み重ねだけが、越境を本物にすると信じています。

▶ 越境ECへの本気と具体は、戦略記事「豊中から世界へ|私たちが越境ECに本気で取り組む理由」「越境ECで選ばれる会社になるために、本当に必要なこと」で深掘りしています。

挑戦2:自社PB(プライベートブランド)を、本気で確立する

人の商品を上手に売るだけでは、いつか、誰かに置き換えられてしまう。私たちがこの先も選ばれ続けるには、「ラクフルにしかない」と言ってもらえるものを、自分たちの手で持つ必要があります。

幸い、私たちには手ざわりのある実績があります。足袋文化から発想したスニーカー「TABI Sneakers」は、Kickstarterで800足以上を届けました。REIのHMBサプリメント、KaBannaのトートバッグ。ゼロからものを生み出す筋肉は、仲間と汗をかきながら、もう少しずつついています。この筋肉を鍛え直し、自社PBをたまたまのヒットで終わらせず、再現性を持って確立していく計画です。

挑戦3:出会えるブランドを、もっと増やす

世界には、日本ではまだ出会えない素敵なブランドが、たくさんあります。「知られていないだけ」で埋もれている良いもの。それを見つけてきて、日本の生活者へつなぐ——橋渡し役であること。ここにも、私たちのわくわくがあります。取扱いブランドを増やすとは、ただ品数を足すことではありません。良いと心から思えるものを選び、責任を持って届ける。だから、数を追う前に質を守ります。取扱いの幅を、質を保ったまま広げることを目指します。売上を先に語るのではなく、まずは出会いの数を誠実に増やしていく計画です。

挑戦4:化粧品という新分野へ(ヴィーガンコスメ日本初上陸を計画)

私たちにとって、まったく新しい分野が化粧品です。ベトナム発のヴィーガンコスメ——動物由来の原料を使わず、人にも環境にもやさしい選択肢を、日本へお届けしたい。日本初上陸を目指し、いま準備を進める計画です。

なぜ今、この分野なのか。矢野経済研究所の調査によると、日本の化粧品市場(メーカー出荷金額ベース)はFY2024実績2兆5,800億円(前年比104.1%)と、着実に拡大が続く成熟市場です。この調査は「ヴィーガンコスメ」を独立区分として扱っておらず、私たちが挑もうとしているのは、この大きな市場の中のまだ小さな一角だという事実からお伝えします。そのうえで民間調査会社IMARC Groupの予測では、日本のヴィーガン化粧品市場は2025年11億7,420万USドルから2034年24億4,080万USドルへ拡大するとされます。いずれも民間予測ですが、動物由来原料に頼らない選択肢への関心は、世界的に広がりつつあるようです。

ここは、いちばん慎重にお伝えしなければならないところです。化粧品を日本で販売するには、厚生労働省が薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に基づいて定める、化粧品製造販売業と化粧品製造業の許可が前提になります。製造販売業には総括製造販売責任者(薬剤師資格者等)・品質保証責任者・安全管理責任者の設置が必要です。私たちはこの許可の取得を前提に構想を進めており、展開の時期は、まだ確定していません。「未定です」と、正直に書きます。急いで見栄えのいい答えを出すより、いまの本当を選びます。

▶ いま進めている準備の詳細は、本サイトの記事「ベトナム発ヴィーガンコスメ、日本初上陸へ」でお話ししています。

挑戦5:表現したい人の場を広げる(レンタルスペースの拡大を目指す)

私たちはいま、最大10名まで使える会議室(全オプション無料)と、撮影枚数無制限・全データ渡し・機材完備の撮影スタジオを運営しています。ここに、個展やポップアップにも使える表現の場という顔を足していきたいのです。

この分野の広がりは、業界団体の調査でも見て取れます。国内シェアリングエコノミー市場全体はFY2022実績2兆6,158億円(前年比8.1%増)。うち駐車場・会議室・イベントスペース等の「スペース」カテゴリは、FY2022実績3,863億円から、FY2032には最大2兆1,160億円へ拡大する見込みです。会議室・スタジオという場への需要は、これから厚みを増していく領域だといえそうです。

何かをつくる人には、必ず「はじめの一歩」の場所が要ります。作品を掛ける壁。商品を並べる棚。大阪・豊中という私たちの街から、そんな一歩を支える場を広げていきたい。撮影・会議に加え、店舗としての貸出(個展・ポップアップ)へと用途を広げることを目指します。楽しいは画面の中だけのものではないと、信じているからです。

3年ロードマップ:5つの挑戦は、いつ・どう重なっていくか

5つの挑戦は、一斉に完成させるものではありません。段階を追って重ねていく、その重なり方の計画です。

挑戦 いま 1年後(拡大) 3年後(深化)
1. 海外・グローバルEC 複数モールで運用 対応モールの出店を拡大 届ける国・商品の幅を深化
2. 自社PB確立 製品開発の実績を土台に準備 PBラインの立ち上げを拡大 再現性のある開発体制へ深化
3. 取扱ブランド拡大 選定・取扱いを運用 出会いの数を拡大 質を保った定番化へ深化
4. 化粧品(ヴィーガン) 許可前提で準備中 許可取得を前提に展開拡大 新分野としての定着へ深化
5. レンタルスペース 会議室・スタジオ運用 個展・ポップアップ貸出へ拡大 表現が集まる場として深化

※本ロードマップは、すべて「これから挑む計画」です。時期・段階は目標であり、確定した実績ではありません。進捗はNEWSで正直にご報告します。

海外で売る力がPBを押し上げ、取扱いの目利きが化粧品の選定に生き、場づくりがブランドとの出会いを生む。一つの前進が、隣の挑戦の追い風になる。ぜんぶ、つながっているのです。

ラクフルとしての仮説:5本の矢が、同じ的をめざす理由

ここで、私たちなりの仮説をひとつ。世の中には「一つのことに集中せよ」という考え方があります。力をむやみに分散させれば共倒れになる、それは正しい。私たちも、その怖さは知っています。

でも、私たちはこう考えています。5つの挑戦は、方向がバラバラなのではなく、同じ的をめざして放たれた5本の矢なのだと。その的とは、「大阪・豊中から、日本で最も楽しさとワクワクを創造するEC事業者になる」というビジョンです。狙う的が一つなら、矢が5本あることは、弱さではなく厚みです。これが、私たちの合言葉です。

5つに見える挑戦は、実はひとつ。同じ的——「豊中から、いちばん楽しい会社になる」というビジョン——を狙う、5本の矢です。

この的があるかぎり、どの挑戦も寄り道にはなりません。そして忘れてはいけないのは、これを進めるのは仲間(従業員)だということ。子育て世代も、女性の多い私たちの現場も、無理をして駆けるのではなく、地に足をつけて一歩ずつ。挑戦の速さより、続けられる強さを大切にします。これらすべての土台として、AI・自動化・データ活用も高度化していく計画です。ただし、心が通う仕事は、人が守り続けます。AIとの向き合い方は、記事「AIに、心は任せない。」でも詳しくお話ししています。

5つの挑戦は、同じ的へ収束していく道であり、どれも、まだ道半ばの計画です。化粧品の「未定です」もそうでしたが、私たちは基本的に、かっこいい完成形を先に語ることはしません。進んだぶんだけ——つまずいたことも含めて——このNEWSで正直にお伝えしていきます。約束できるのは、成果の大きさではなく、報告の誠実さです。この“これから”を、ぜひ一緒に楽しんでいただけたら、うれしいです。

よくある質問

Q. なぜ今、この5つの挑戦を選んだのですか?

A. どれも現場の実務の延長線上にあるからです。加えて越境EC・ヴィーガンコスメ・シェアリングエコノミーの市場拡大など、外部データも裏づけとなっています。

Q. 化粧品事業(ヴィーガンコスメ)は、いつ始まりますか?

A. 時期は未定です。日本での販売には厚生労働省の化粧品製造販売業・製造業の許可(薬機法)が前提となり、その取得を前提に準備を進めています。

Q. 越境ECは、どのモールでどれくらい売れているのですか?

A. 個別モールの売上は公表していません。対応できるモールへの出店を一つずつ広げる、地道なやり方で拡大を計画しています。

Q. レンタルスペースの「表現の場」とは、具体的に何ですか?

A. 会議室・撮影スタジオに加え、個展やポップアップストアとしての貸出用途を広げる計画です。はじめの一歩を支える場を豊中から広げていきたいと考えています。

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公開: 2026年6月24日 / 最終更新: 2026年7月13日 / 執筆: ラクフル株式会社

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