豊中発のEC企業が大切にする「楽しさ」の作り方|三層で考える持論

「楽しさ」は、どうやって作るんだろう。大阪・豊中でネット通販を営むEC企業として、これは商売の根っこにある問いです。

「ラクフルってどんな会社なんだろう」と、ふと気になってこのページを開いてくださったのかもしれません。採用の情報を探しているのかもしれませんし、お取引の可能性を探っているのかもしれません。どちらであっても、私たちがお伝えしたいことは同じです。楽しさは、偶然の贈りものではありません。①届け方②はたらく人③地域という三つの層から、意図してつくれるものだと、私たちは考えています。

今日はその話を、現場の体温のまま、少しだけお話しさせてください。特に、実際にここで働く一人ひとりが、どんな顔で日々を過ごしているのか。その部分は、いつもより丁寧にお伝えします。

この記事で分かること

  • 楽しさは届け方・はたらく人・地域という三層から生まれる、というラクフルの持論
  • 私たちが「はたらく人(ES)」を一番に置く理由と、その具体的な中身
  • 33名という小さな所帯だからこそ生まれる、顔の見える働き方
  • 「とよなかマルシェ」を通じた、地域とのいまの関わり方
  • 三層をつなげて楽しさを”再現できる設計”にするという、これからの挑戦

私たちの持論:楽しさは、三つの層から生まれる

ラクフルという社名には、「楽しいことがいっぱい=ラクフル」という願いを込めています。それゆえに私たちは、しょっちゅう自分たちに問い直します。その「楽しい」は、いったいどこから来ているんだろう、と。

商品を安く売れば、お客様は喜んでくださる。たしかにそうです。でも、それだけなら価格の勝負で終わってしまう。安さは、いつか誰かに追い抜かれる。私たちが「豊中のEC企業として、こういう会社でありたい」と願う楽しさは、もう少し奥のほうにあります。

長く商いを続けるなかで、ひとつの持論にたどり着きました。楽しさは、三つの層から生まれる、という考え方です。

楽しさが生まれる場所 ラクフルにとっての現場 読んでいるあなたにとっての意味
第一層 届け方(お客様との接点) ページ・写真・説明・梱包・箱に添えるひとこと 取引先やお客様として受け取る、”信頼できる仕事”の質
第二層 はたらく人(ES/仲間) 前のめりに挑戦できる職場、子育て世代も安心して働ける環境 「この会社で働いたら、どんな毎日になるか」の答え
第三層 地域(豊中というまち) とよなかマルシェ、地元のつくり手、まちの賑わい 会社の外まで責任を持てているかどうか

この三つは、順番も、どれが偉いということもありません。けれど、ひとつでも欠けると、私たちの言う「楽しさ」にはならない。順に、お話しします。

第一層:楽しさは、「届け方」に宿る

出会い方ひとつで、同じ商品でも体験は変わる

まずは、いちばん目に見えやすい層。届け方です。

面白いもので、まったく同じ商品でも、出会い方ひとつでお客様の体験はがらりと変わります。探しやすいページか。迷わない説明か。安心できる写真か。開けたときに気持ちのいい梱包か。ネット通販のこだわりは、この一つひとつの”届け方”の積み重ねに宿ります。派手な仕掛けではなく、地味な精度の話です。

私たちは、リユースの本やCD、ゲーム、家電から、アパレルの洋服・シューズ・雑貨まで、幅広い商材を扱っています。なかでもリユースは、一点もの。だからこそ、「この状態を、正直に、わかりやすく伝えられているか」を毎回問います。届いたときに「思っていたのと違う」ではなく、「思った通り。いや、それ以上」と感じてもらえるか。そこにこだわり抜くのが、私たちの届け方です。

画面の向こうには、必ず一人のお客様がいます。名前も、暮らしも知らない。それでも、その人の一日が、届いた箱を開けた瞬間、ほんの少し明るくなる。この感覚については、姉妹編の私たちが売っているのは、商品ではなく『少し明るい明日』ですでも詳しくお話ししています。届け方への本気は、その「少し明るい明日」をつくるための本気なんです。

第二層:楽しさは、「はたらく人」から生まれる

楽しんではたらく人からしか、楽しい体験は生まれない

でも、届け方だけを磨いても、楽しさは長続きしません。ここが、私たちがいちばん大事にしている層です。

楽しい体験は、楽しんではたらく人からしか生まれない。これは、きれいごとではなく、現場での実感です。しぶしぶ組まれたページに、お客様をわくわくさせる力は宿りません。逆に、つくり手が「これ、いいでしょう」と前のめりになっているものは、不思議と伝わる。熱は、画面を越えて伝播するんです。

小さな所帯だから、顔が見える

ラクフルは、パートで働く仲間も含めて33名。決して大きな会社ではありません。だからこそ、隣の部署が何をしているか、今日は誰が忙しそうかが、自然と目に入ります。検品・撮影・説明文づくりに向き合う仲間。仕入れや採寸にこだわる仲間。複数のモールを横断して運営する仲間。問い合わせに丁寧に向き合う仲間。役割は分かれていても、距離は近い。困っている人がいれば、部署をまたいで声をかけ合う。それが、豊中本社で日々起きていることです。

だから私たちは、新しい商材への挑戦や、担当替えの希望を、できる限り前向きに受け止めたいと考えています。「常に新しいことへ挑戦し続ける」というクレドは、経営陣だけの言葉ではありません。現場の一人ひとりが、日々の仕事のなかで選び取っていく姿勢のことです。詳しくはMVVでもご紹介しています。

「子どものお迎えがあるので」と言える理由

私たちの職場には、子育て世代の仲間も、女性の仲間も多くいます。「子どものお迎えがあるので」と、後ろめたさなく堂々と言える。そんな空気を、当たり前にしたい。従業員満足(ES)を一番に置くと決めているからこその、日々の選択です。

この方針を私たちがなぜ、どんな制度と文化で支えようとしているのか。その詳しい中身は、ホワイト企業認定の理由と、子育て世代の働き方に絞って掘り下げた『子どものお迎えがあるので』と堂々と言える会社への2本に譲ります。ここでお伝えしたいのは順番です。仲間の暮らしが穏やかであってはじめて、お客様に届ける楽しさにも、無理のない、あたたかい熱がこもる。ES一番は、遠回りに見えて、じつはいちばんの近道だと思っています。

第三層:楽しさは、「地域」とともに広がる

豊中で生まれた会社だから、まちとともに大きくなる

三つ目の層は、地域です。

ラクフルは、大阪・豊中で生まれた会社です。本社は阪急豊中駅から徒歩5分。私たちにとって豊中は、ただの所在地ではありません。生まれも育ちも、このまち。そんな感覚に近い。だから、楽しさを自分たち一社のなかだけで完結させたくないんです。

その想いのかたちのひとつが、「とよなかマルシェ」という取り組みです。地域のつくり手と生活者をつなぎ、地元で生まれた価値を地元の暮らしに還す。大きな仕組みではありませんが、確かな循環をつくり続けています。これも私たちにとっては、立派な”楽しさづくり”です。詳しい中身はとよなかマルシェで地域を元気にでご紹介しています。

地域のつくり手には、それぞれの背景があります。長く続けてきた味、こだわりの製法、小さな工房だからこそ出せる質感。私たちの役割は、その価値を塗り替えることではなく、生活者に届くかたちに翻訳することです。つくり手の熱を、そのままの温度で、遠くの誰かに手渡す。それが、地域という層で私たちが目指す楽しさのつくり方です。

三層は、別々じゃない。重なって”熱”になる

ここまで三つの層を分けてお話ししてきました。でも、いちばん伝えたいのは、この三つは独立していない、ということです。むしろ、つながっているからこそ意味があります。

ステップ 現場で起きること 次に渡すもの
① はたらく人が楽しい 仲間が前のめりに仕事に向き合う 熱を、届け方へ
② 届け方の質が上がる ページ・写真・梱包に体温が宿る 喜びを、お客様から会社へ
③ 会社の力が地域に還る マルシェへの人手・投資が続けられる 誇りを、はたらく人へ(①に戻る)

ここで、①②と③の橋渡しを、正直にお話しします。届け方が磨かれるのは全国のお客様との接点、とよなかマルシェは豊中という地域内の取り組みで、本来は別々の顧客接点です。両者をつなぐのは、EC事業の売上と人手です。全国のお客様に育てていただいた事業があるからこそ、私たちはとよなかマルシェの運営や地元のつくり手との協業に、人と時間を割くことができています。まちに賑わいが生まれると、そこで働く人の表情が変わる。人の表情が変われば、届けるものにも体温が乗る。楽しさは一社で完結するものではなく、地域とともに広がっていく。私たちはそう考えています。

はたらく仲間が楽しければ、届け方の質が上がる。届け方が良ければ、お客様が喜び、その果実が地域への関わりに回る。地域が元気になれば、そこで働く仲間の誇りになり、また次の楽しさへ――。三つの層は、ぐるぐると熱を渡し合いながら、ひとつの大きな”わくわく”になっていきます。

図にするなら、三つの円が重なった真ん中に、ラクフルの目指す楽しさがある。そんなイメージです。届け方だけでも、人だけでも、地域だけでもない。重なりの中心にこそ、本物の楽しさが生まれる。私たちは、そう信じています。

楽しさは、偶然の産物じゃない。届け方・はたらく人・地域――三つの層から、意図してつくれるものだと思っています。

ラクフルとしての仮説:楽しさは、再現できる”設計”である

「楽しさ」は、どうしても感覚的な言葉に聞こえます。センスのある一部の人が、たまたま生み出すもの。そう思われがちです。

でも私たちは、そこにあえて逆らいたい。楽しさは、再現できる”設計”だと考えています。

経営学の世界には、ハーバード・ビジネス・レビューで紹介された「サービス・プロフィット・チェーン」という枠組みがあります。噛み砕けば「はたらく人が満たされていることが、お客様の満足の土台になる」という話です。このES→CSの因果そのものは、先ほどご紹介した『子どものお迎えがあるので』と堂々と言える会社へで詳しく扱っているため、ここでは繰り返しません。本稿での関心は、その先にあります。私たちはそこに地域という視点を独自に加え、届け方・はたらく人・地域という三層の設計図として、豊中の現場に落とし込もうとしています。借りものの理論で終わらせず、自分たちの言葉にする。そこが肝心だと思っています。

つまり、こういう仮説です。楽しさを「三つの層のどこで、何をすれば生まれるのか」に分解できれば、それは一部の人のひらめきではありません。みんなで積み上げられる仕組みになる。今日うまくいった楽しさを、明日も、来月も、別の商材でも再現できる。「たまたま楽しかった」を、「いつも楽しい」へ。これが、豊中の現場で私たちが検証していきたい持論です。

今後ラクフルが実践していくこと

この三層の考え方を、これから具体的な打ち手に落としていきます。断定できる実績ではなく、私たちがこれから積み上げていく挑戦として、正直に書きます。

  • 届け方の層:一点もののリユース商材でも「思った通り」が届くよう、写真・説明・梱包の基準づくりを、さらに磨いていきます。
  • 人の層:子育て世代や女性の仲間が、安心して挑戦できる環境を、これからも整えていきます。ES一番を、言葉だけで終わらせません。
  • 地域の層:とよなかマルシェをはじめ、地元のつくり手とつながる取り組みを続け、豊中の賑わいづくりに関わっていきます。
  • 広がりの層:豊中で磨いた楽しさの届け方を、複数のモールへ、そしていずれは海外へと広げていくことを目指します。国内で確かめた”楽しさの設計”を、より遠くのお客様のもとへ。

どれも、これからです。完成した自慢話ではありません。でも、どこへ向かうのかは、はっきりしています。

まとめ:楽しさの作り方に、完成形はない

楽しさの作り方に、完成形はありません。時代も、お客様も、変わり続けるからです。だから、届け方も、はたらく人の環境も、地域との関わりも、そのつど問い直し、つくり直していく。終わりのない仕事です。

それでも、ひとつだけ変わらないものがあります。「常に新しいことへ挑戦し続ける」という、私たちのクレドです。豊中という小さなまちから始まったEC企業が、届け方・はたらく人・地域という三つの層を重ねて、楽しさをつくり続ける。その挑戦を、私たちは止めません。

もしこの話に、少しでも「働いてみたい」と感じてくださったなら、それこそが今日いちばんお伝えしたかったことです。わくわくするほうへ、まっすぐに。これからも、ラクフルは”楽しい”を作り続けます。

よくある質問

Q. ラクフルが考える「楽しさ」は、単なるスローガンですか?

A. いいえ。届け方・はたらく人・地域という三つの層に分けて、日々の意思決定の基準として使っています。

Q. 子育て中でも、無理なく働ける環境ですか?

A. 私たちの職場には子育て世代や女性の仲間が多く在籍しており、「子どものお迎えがあるので」と後ろめたさなく言える空気を大切にしています。詳しくは『子どものお迎えがあるので』と堂々と言える会社へホワイト企業認定の理由でご紹介しています。

Q. 「とよなかマルシェ」とは何ですか?

A. 地域のつくり手と生活者をつなぐ、お取り寄せECの取り組みです。地元で生まれた価値を、地元の暮らしに還すことを目指しています。詳しくはとよなかマルシェで地域を元気にをご覧ください。

Q. この「楽しさの三層」は、海外展開でも変わりませんか?

A. 変わりません。豊中の現場で磨いてきた三層の設計思想を、複数のモール、そしていずれは海外のお客様にも届けていきたいと考えています。

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公開: 2026年6月21日 / 最終更新: 2026年7月13日 / 執筆: ラクフル株式会社(豊中の現場より)

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